手足口病
湿度や温度が高くなるこの時期から「夏風邪」が流行ってきます。
この夏風邪のひとつに「手足口病」があります。「ままのて」でも先月より手足口病のお子さんが増えてきました。
手足口病は名前のとおり、手・足・口に水疱様の湿疹が出ることです。
熱は37℃〜38℃、1〜2日で下がります。手・足の湿疹はほとんど痛みを伴うことはありませんが、口の中は、口内炎がただれて、唾を飲み込むのも辛いお子さんもいらっしゃいます。そんなとき私達は、食事を無理強いせず、のどごしのよい、ゼリーやプリン、なめらかなスープなどを数回に分けて食べてもらうようにします。また、水分もとれなくなると脱水症になるので、少しづつこまめに水分は与えるようにしています。
発症して、2〜3日は安静に過ごしてもらいます。髄膜炎や脳炎の合併症が稀にあるからです。
くしゃみなどで出る「飛沫感染」。舐めて唾液や鼻水がついたおもちゃの貸し借りなどで手が触れておこる「接触感染」が主な感染経路です。次亜塩素酸ナトリウムによる環境の消毒はかかせません。また、回復後も口から1〜2週間、便から2〜4週間はウイルスが排泄されるので、オムツ交換時の手袋の使用、排泄物の処理はしっかりとします。
感染を広げないために、こども達と一緒に、手洗いは流水と石鹸で十分に行って下さい。また、タオルの共用はしてはいけません。
日頃からのしっかりとした手洗いを心がけましょう。